東京都指圧師会が発足して約72年を過ぎようとしています。故浪越徳治郎先生が日本指圧協会創立50年誌の巻頭に「創立50年を祝う」と題し、次のように述べられています。

日本指圧協会会長 浪越徳治郎氏の言葉

終戦直後の東京は、混乱を極めて、療術師の住所も判らず、連絡のとりようもなかった。
そんな時、東京都の医務課より再三にわたって、療術師の組合を結成して欲しいとの要請があり、山口久吉先生等を中心にして、昭和21年11月3日、《東京都療術師組合》が結成されたのであります。
初代会長の山口久吉先生は、元衆議院議員、医師、弁護士という肩書を持った異色の療術師でした。
その後、紆余曲折があり、名称も《東京都指圧師会》と改められ、《日本指圧協会》と不離一体となったのであります。
この長い歴史を刻むことが出来たのは、歴代の役員と会員とが、本会のモットーである”信頼と協力”のもとに結束した賜であります。
日本で誕生した「指圧」が、今や、世界中に「SHIATSU」の名称で広がりつつあります。
「指圧」発祥の国、日本の指圧師も、大いなる誇りと。自覚を持ち、一層精進せねばなりません。

(創立50周年記念を祝う言葉より)

東京都指圧師会は、東京都が指圧師の団体として認めた唯一の団体であり、東京都の各支部の結成や研究会の立上げ、夏季大学の設置、指圧道称号の設定、東京救護赤十字奉仕団の結成によるボランティア活動、世界の国々への指圧の普及等、その諸先輩方の活動は目覚ましいものがありました。

しかし、その活動も昭和58年5月から会則の変更と共に、全国組織の新理事会・代議委員会の構成を決め、日本指圧協会の活動が始まりますが、会員数が圧倒的に東京都区市部に在住の会員が多いため、東京都都内の各支部を全国の道府県の支部と同等に、日本指圧協会の支部とした為、東京都指圧師会の支部は無くなり、東京都指圧師会としての活動は衰退し実態のない会になてしまいました。

平成17年5月の日本指圧協会総会の席で、会員より東京都指圧師会の現状に関する質問があり、「実態のない架空の団体は解散すべきではないか」という意見が出されました。歴史があり指圧師発祥の団体で東京都主導の作り上げた会を解散させるわけにはいきません。そこで、日本指圧協会の執行部とは独立して活動している、日本指圧協会保険会と東京都指圧師会を統合する件を平成17年6月第38回日本指圧協会理事会に提唱した処承認され、平成17年6月より統合し両方の名称を使って活動してきました。

しかし、複雑感が否めず平成30年5月日赤東京都支部4階第1会議室において、歴史と伝統があり先輩たちが築き上げた東京都指圧師会へ一本化する案と、任意団体である東京都指圧師会を法人化する案を、日本指圧協会保険会の総会に諮った処全員賛成承認を受けましたので、積極的に活動を再開させるべく、平成30年9月26日東京都より認証され、平成30年10月1日に一般社団法人東京都指圧師会を取得いたしました。今迄の任意団体(法人格が無い団体)東京都指圧師会を法人格がある一般社団法人東京都指圧師会を設立し、故浪越徳治郎先生の意志を広げるよう、先輩達の指圧への思いを今一度社会に広げるための活動を主体に会の運営を図って行きたいと思います。

《目 的》

本会は、指圧の学術技術の向上に努め、健康保険療養費取扱いと介護保険の取り扱いにつとめ、公衆の保険衛生に貢献し、以て社会福祉の増進に寄与することを目的とします。

《活動方針》

1,健康保険に関するあらゆる制度、知識の普及と療養費請求取扱い業務推進

2,療養費に関する指圧施術講習会、レセコン実務講習会の開催と普及

3,指圧の保険衛生関する研究会、講習会の開催と普及

4,収益事業及び指圧の科学理論の調査研究のための治療室の開設

5,本会の事業目的に関連する一切の事業